財務省の幹部が普及目標について大見得を切ったために、税務署の幹部が
その尻を拭わされてきたe-tax。テレビ・街頭での広告活動等も頻繁に見かけ
ます。
当初はとても使いづらいものでしたが、最近は便利になってきました。税理士業
を行っていくうえでも便利なので100%電子化しています。個人所得税の申告を
電子にて行うと、申告税額から一回限りですが平成23年分申告では4,000円
の控除税額控除も可能です。電子申告においては一定の書類の添付を省略で
きます。例として医療費の領収書、社会保険料控除の証明書、小規模企業共済
等掛金控除の証明書、生命保険料控除の証明書、地震保険料控除の証明書、
寄附金控除の証明書、給与所得、退職所得及び公的年金等の源泉徴収票など
22種類があります。
ただ、添付を省略しても各自で最低5年間は保存しておかなければならないので、
原本が不必要な方は税務署に提出することで紛失を防ぐことも一つの方法です。
不便だなと思うこともあります。税理士に依頼していない方では、税務署からの
申告関係書類が送られてくることで提出しなければ ・ ・ ・ と認識する方もいま
す。電子申告を行うと申告書類は送られてこなくなり、お知らせは特設のメールボ
ックスにメールが送信されて、それを見てください、となります。メールボックスに
お知らせが格納されたことが、さらに登録したメールアドレス宛に送られてくる仕
組みになってますが、物(郵送されてきた申告書)が目の前にないとやはり忘れて
しまうこともあります。
e-taxは便利ですが、各人の向き不向き、パソコンを勉強するためにe-taxをや
ってみる等の明確な目標意識がある方はいいと思います。そうでない方は、年に
一度だから税務署から送られてきた申告書を手に税務署へ行くというのもいいと
思います。税務署の宣伝に惑わされないように各自で判断してください。