相続税と聞いて、多くの方はうちはどうなんだろう? (わからない)と考える
と思われます。
相続税の申告が必要な方は死亡者の4%です。基本的に関係ないと考えて
良いと思います。
これは基礎控除(税金がかからない枠)が高めに設定されているためです。
しかし、相続税の申告が必要ないからといって、何もしないというのは大変な
誤りです。
亡くなられたご両親の財産が自宅とその土地、わずかな預貯金で、これを
子供3人で分けるとします。長男は独立して他の場所に住んでいるけれども、
戸建てに住みたいので両親の土地と家を多少ともあてにしていた、次男も
同様、三男は今まで一緒に住んでおり他に住むあても資金もないという状況
で、これらにそれぞれ妻と子供がいるとしたらどうでしょうか?
相続税は関係ありませんが、相続は必ず関係してきます。とりあえず共有に
しておくというのは問題の先送りにしかなりません。
もし、似たような状況が少しでもあるのであれば、ご両親が健在のうちにどの
ようにするのか、あるいはご両親にきちんと遺言を書いておいてもらうように
話をする、あるいはご両親は遺言をきちんと書いておくことを是非お勧めします。
骨肉の争いにならないように今、どうにかなるうちに手を打っておくべきだと
思います。