現物出資とは出資をお金ではなく、物で行うことです。
会社で使用するものなら大抵の物が大丈夫です。例えば、家、土地、車、パソコン
などです。
現物出資が使えるのは
・個人事業者が法人成りの際に今まで使用していた物をそのまま使う、という場合。
・起業しようとする人が、今まで使っていた車を出資する場合。
・手元のお金が少ないが、資本金はある程度にしたいので、今使っている物を資本金
にする場合。
・今使っている建物や車はもう少し減価償却できるので法人でもそうしたい
などが考えられます。
以前は現物出資するためには裁判所が選任する検査役が、出資した現物の金額(発
起人が決めます)が適当か否か検査しなければならない等の厳格な、使いずらい制度
でしたので、あまり使われなかったようです。
会社法になってからは一定の要件を満たせば検査役の検査なしで現物出資ができる
ようになりました。
一定の要件とは、
①現物出資財産等の総額が500万円以下の場合
②一定の要件を満たした有価証券
③現物出資財産等の価額につき税理士等の証明を受けた場合
です。
もし、現物出資も考えてみたい場合にはご相談ください。
なぜなら現物出資をした方がいいのか、あるいは他の方法があるのかないのか・・・
さまざまな観点から検討してみる必要があります。
法律上、適法ということ以外に節税にもつながる要素が、現物出資にはあります。